最近トイレの水漏れがひどくなってきました。外出して家に帰ったり、朝起きたときに、トイレの水が流れっぱなしになっていてひやっとすることが半年くらい前からたまにあったのですが、頻度が低いので放置していました。
それがこのところ頻度が上がってきて、家人から「何とかしてヨ」と指令が下ったのでようやく重い腰を上げることにします。
わかっている特徴は2つ
- 現象が発生しているときは、レバーは軽く回転し、症状は治まらない。
- タンク横の止水栓をいったん止め、再び出すと症状は治まる。
まずはリサーチから。水漏れの症状の切り分けにこのページが参考になりました。これによると考えられる原因はタンク内の水を一定の水位に保つボールタップの故障か、レバーをひねった時に水を流すフロートバルブの故障が原因のようです。タンク内の構造はこちらに詳しく載っています。
タンクのふたを開けて、フロートバルブやボールタップの動きを確認したのですが特に動きに渋さは感じられませんでした。しかしフロートバルブのゴム玉を触ると手にゴムの粉のようなものがついて真っ黒になりました。だいぶ劣化が進んでいるようです。
発生している症状から想像してフロートバルブのみ交換すれば済みそうですが、どうせフタをあけるのと、もう10年くらい使っていて老朽化が予想されるので、ボールタップも同時に交換することにしました。
交換すべき部品のめぼしがついたところで次は型番の調査です。INAXの業者向けページで品番を調べると以下のものがあることがわかりました。
フロートバルブ
A-2186 | W節水用 |
A-2028 | 一般便器用(大玉)65mm |
A-1839 | 一般便器用(小玉)55mm |
A-1838 | 一般便器用(小玉)55mm |
古いものの直径を測ると60mm程度なのでどちらを買えばいいのかわかりません。店頭で決めることにします。
ボールタップは以前はタンクごとに80種類の品種があったらしいのですが、現在は1つの型番に統合されたようです。あまり品種が多いとホームセンターに売っていなくて取り寄せになるのではないかと心配していたので助かりました。
型番がわかったので、近所のホームセンターに買出しです。直径がわからなかったフロートバルブですが、店頭でみると65mmの方がよさそうなのでA-2028を購入しました。ちなみにA-1839とA-1838もおいてあったのですが、どういう違いがあるのかはわかりませんでした。
ボールタップも希望のものが見つかりました。
ボールタップの袋を開けると、ボールタップ本体(下)と説明書(左上)、手洗いなしの場合に私用するキャップ(右上)が入っています。この説明書、かなり親切で水道工事未経験でもこれがあれば交換ができるようになっています。
タンクを上から見たところです。写真左が古いボールタップ、真中の黒いボールがフロートバルブです。

作業性を考えて、以下の手順で進めていきます。
- 古いボールタップを外す
- 古いフロートバルブを外す
- 新しいフロートバルブを設置する
- 新しいボールタップを設置する
古いボールッタップを外します。ボールタップの交換手順は懇切丁寧な説明書が入っているのでここでは説明しませんが、当然のことながら作業前に止水栓を締めるのを忘れないようにします。
次に古いフロートバルブを外します。最初、ボールの下の「さお」が邪魔をしてどうやって外せばよいかわからなかったのですが(この「さお」は、ボールが垂直に上下運動をするためについています。)、パッケージの裏をみると強引に「さお」をしならせて取り外せばいいようです。このときタンク本体に力がかからないように注意します。(本体が壊れてしまうと大変ですから。)
取り外したフロートバルブ。手に黒いゴムの粉がつきます。弾力も失われていて表面はざらざらしています。
新しいフロートバルブを装着したところ。レバーとつなぐチェーンはすこしたるんだくらいに調整します。
次に説明書に従い、新しいボールタップを設置します。このとき、タンクにボルトを強くしめつけすぎると、タンクが割れるのでボールタップががたがたしない程度に締めます。
最後に調整をしておしまい。準備2時間作業1時間程度でした。このレポートを書くのが一番時間がかかっています(笑)。