2011年07月02日

日本科学未来館(2)

次に目を引いたのが、この展示。インターネット物理モデルと言って、メールを送信してデータが相手に伝わるまでの様子を眼に見えるようにしたもの。できた頃にけっこう話題になったのでご存じの方もいるかも知れません。

インターネット物理モデル
参加者は、手前に見える操作盤から、宛先IPアドレスと、伝えたい文字を1文字セットします。IPアドレスは8個のボールで表現されていて、0が白いボール、1が黒いボール。文字も同じで8個のボールで1文字を表現します。レバーを押すと16個のボールがころころレールの上を転がっていって、相手に情報が伝わるという仕組み。これがIPのパケットを示しています。

螺旋状のタワーがルーター

途中の経路にはいくつかの螺旋のタワーがあって、こいつがルーターの役目をしています。ボールがタワーまで来ると、一旦タワーの一番上まで運ばれて、光センサーで宛先IPアドレスを読み取って目的の経路へ送り出します。展示をみただけでは気づかなかったのですが、ネットワークの構成も凝っていて自分のネットワーク内の転送ですんでしまうパターンと、他のネットワーク宛と判断されて次のルーターに転送されるパターンがあるらしいです。

文字をデコード
こうして相手に送られた情報(パケット)は、IPアドレス部分が削除されて文字データを示す8個のボールのみが蓄積されます。ボードの上には、ASCIIコード表が貼ってあって、自分で解読します。(センサで自動で解読されるんだけど、わざわざ紙で隠してあって、答え合わせできるようになっている。これも楽しい工夫です。)

この博物館の素晴らしいのは学芸員の方やボランティアのおじちゃんやおばちゃんがそれはもうたくさんいて(平日だというのに1つのコーナーで1-2人はいた)、最初は遠巻きに見守っていてくれるんだけど、ちょっとキョロキョロしていると近寄ってきて*わかるように*説明してくれる。もともとボランティアで応募しているような人たちなので、意識もたかいんだろうけど、自分なりに勉強していてインターネット物理モデルの説明をしてくれたおばちゃんも「16ビットでなんとか... ルーターがかんとか」みたいにちゃんと理解して説明してくれていました。

今回は時間の都合で他の人が体験しているのをみるだけだったけど、機会があったらぜひ自分でやってみたい展示でした。

もうすこし続きます。

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